仕事始めの6日(月)は低気圧が通過
関東など太平洋側でも雨
2025/01/04 17:51 ウェザーニュース
仕事始めとなる6日(月)は、日本付近を低気圧や前線が通過します。太平洋側も含めて広い範囲で天気が崩れ、雨具が活躍する見込みです。
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積雪エリアは路面悪化や落雪に注意
仕事始めの方が多い明後日6日(月)は、低気圧や前線が日本海と本州の南をそれぞれ東進します。このため、全国的に天気が崩れる見込みです。
6日(月)の朝は、西日本や沖縄の広い範囲で雨、北海道の日本海側は雪や雨になります。午後になると東日本各地でも雨が降る見込みです。仕事始めは各地で雨具が活躍しそうです。
関東や東海では朝は雨が降っていなくても、帰宅に備えて傘をお持ちください。
上空の寒気は後退するため、西日本や東日本の平地では雪ではなく雨になる見込みです。それでも日差しがなくなるため、屋外では寒く感じられそうです。
積雪が多くなっている北陸山沿いや北日本でも雪ではなく雨になるところがあります。路面状態の悪化や落雪、雪崩などにお気をつけください。
低気圧の通過後、来週中頃は再び冬型の気圧配置に戻り、寒さが厳しくなる見通しです。
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1時間に7cmの強い雪となっている所も
オホーツク海で低気圧が発達し、大陸から高気圧が張り出すことで日本付近は冬型の気圧配置が強まっています。上空1500m付近で−6℃以下という、降水があれば平地で雪になる目安の寒気は山陰付近まで南下し、さらに強い−12℃以下の寒気が北海道から東北北部を覆っている状況です。青森市では9時までの1時間に6cmの降雪を観測しました。青森県の津軽、三八上北には大雪警報が発表中です。
日本海では北寄りの風と西寄りの風がぶつかることでJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されています。周辺では雲が発達しやすく、10時現在は特に北陸の内陸部や長野県、岐阜県で雪が強まっています。新潟県魚沼市守門や湯沢町では1時間で7cmの雪が降り、積雪深は6時間で20cm以上増えました。
冬型の気圧配置は明日28日(土)にかけてがピークとなる見込みで、日本海側の地域は内陸部や山沿いを中心に積雪がさらに増える予想です。特に、JPCZに近い東日本日本海側は1時間に5cm前後の雪となり、29日(日)夜までの積雪増加量は多い所で100cm以上となるおそれがあります。
積雪が急増することで峠道などでスタックすると大規模な交通障害につながります。年末年始の休暇を利用した帰省や旅行などで車を利用する方は、慣れない雪道運転となる可能性があるため、万全の準備を行った上で無理な運転を避けるようにしてください。また、屋根など高所からの落雪にも注意が必要です。
北日本は風も強く吹雪に注意
等圧線の間隔も狭く、北日本を中心に西寄りの風が強くなっています。沿岸部では平均で10m/sを超える風が吹いていて、山形県酒田市飛島では10時27分に最大瞬間風速29.3m/sを観測しました。
強い雪に風が加わることで吹雪となり、視界が悪くなっている所があります。危険だと感じる場合は外出を控えた方が安心です。
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西日本も深夜以降は雨や雪に
上空の気圧の谷が接近する影響で、日付が変わる頃からは九州や四国など西日本でも雨や雪の範囲が広がる予想です。特に、明日の昼頃にかけて雨や雪が降りやすく、内陸部や山沿いでは凍結や積雪によって路面状態が悪化する可能性があります。
帰省等で車を走行する場合は、スタッドレスタイヤの装着やチェーンの携行など滑り止めの対策が欠かせません。また、普段以上に慎重な運転をお願いします。
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