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みかんの皮は捨てたらもったいない? 厄介なあのお掃除に大活躍

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2024/12/16 05:04 ウェザーニュース

12月も深まると、大掃除が近づいてきます。もう一つ、この季節に欠かせないのがみかん。コタツでみかんを食べながら、今年の大掃除はどうしようと考えている人も多いのではないでしょうか。

ところで皆さん、みかんを食べた後の皮はどうしていますか? ウェザーニュースで実施したアンケート調査によると、9割の方がそのまま捨てているようです。
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アンケート結果
みかんの皮はお風呂に入れたり、掃除に使ったりなど、色々と有効活用ができるようです。例えば、電子レンジのお掃除が簡単にできることをご存じですか?

全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・ハウスクリーニングチームの上田律樹さんに、みかんの皮を使った電子レンジの簡単お掃除法を教えていただきます。

レンジ内部の汚れは複雑で頑固

電子レンジの中は、知らず知らずのうちに汚れています。どうしてあんなに汚れやすいのでしょうか。

「電子レンジが汚れるのは、温めによる蒸気が主な原因です。蒸気と聞くと水分だけかと思いがちですが、その中には油やたんぱく質などさまざまな成分が含まれています。

さらには加熱中の液体をこぼしたり、吹きこぼれたり、拭き残した汚れが焦げたりします。こうした汚れを繰り返し加熱していると、頑固な汚れとなって取れにくくなるのです。

こびりついた汚れは発火の原因になることもあるので、注意が必要です」(上田さん)

なぜみかんの皮で汚れが落ちるのか

みかんには、汚れを落とす特別な成分が含まれているのでしょうか。

「みかんの皮には、電子レンジのお掃除にぴったりな3つの成分が含まれています。

クエン酸:まずは水回りのお掃除によく使うクエン酸です。酸性なので、水垢や石鹸などのアルカリ性の汚れを中和して落とす効果があります。除菌と消臭もできる万能成分です。

リモネン:外皮(外側の色が濃い部分)には、柑橘系特有の香りを出すリモネンという精油成分が多く含まれています。油を分解する作用があるので、内部にこびりついた油汚れに効果てきめんです。

ペクチン:皮の内側の白い部分や筋には、ペクチンというツヤ出し成分が含まれています。コーティング作用があるので、磨いた部分のツヤを出してくれます」(上田さん)

みかんの皮を使ったお掃除の方法

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どのような手順でお掃除を行えばいいのでしょうか。

「むいたみかんの皮を電子レンジで加熱します。目安はみかんの皮2個分を500Wで2分。加熱することによって、みかんの皮の成分が水蒸気となって庫内に行き渡ります。

最初は、みかんの皮の外側の部分で頑固な油汚れをこすります。加熱した皮はかなり熱いので、取り出すときには注意してください。外皮のリモネンを絞り出すようにしながら、油汚れによく馴染ませるのがコツです。

次に、みかんの皮の内側の白い部分で汚れている部分をこすります。油を吸い取ってくれる性質があるので、軽く拭くくらいの力加減で大丈夫です。

最後に、固く絞った布巾で庫内を拭きあげてください」(上田さん)

普段は捨ててしまう部分を活用できるのは、とてもエコな方法です。天然由来の成分なので手にも環境にも優しく、年末の大掃除が楽しくなります。レモンやオレンジなど柑橘系ならどれでも代用できるので、この冬ぜひお試しください。

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取材協力
アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)